「いちばん大きく、いちばん綺麗に」で書き出すと、1 枚 20MB。100 枚で 2GB です。
そして受け取ったお客様は、そのうち 2 枚を L 判に焼いて、 残りをスマホに入れます。
どこまでが必要か
印刷に必要な解像度は 300dpi が目安です。そこから逆算すると、必要な画素数ははっきり決まります。
| 用途 | 必要な長辺 | 目安 |
|---|---|---|
| L 判(127×89mm) | 約 1,500px | いちばん多い注文 |
| 2L 判(178×127mm) | 約 2,100px | — |
| A4(297×210mm) | 約 3,500px | アルバムの見開きもこのあたり |
| A3(420×297mm) | 約 4,960px | 大判に引き伸ばす人向け |
| SNS・スマホ | 1,080〜2,048px | これ以上は表示に使われない |
長辺 4,000px にしておけば、A3 の手前まで届きます。家族写真の納品で A3 を超える注文は、まず来ません。来たときだけ 元データから書き出し直せば済みます。
画質(品質)の設定
Lightroom や Photoshop の「品質 100」は、ほとんどの場面で見た目が変わらないまま容量だけ増えます。
80〜85 で十分です。90 を超えたあたりから、 容量の増え方に対して画質の伸びが止まります。等倍で見比べて 分かる差ではありません。
ただし一度下げた画質は戻りません。書き出した JPEG を さらに加工して保存し直すと、そのたびに劣化します。手を入れるときは 必ず元データ(RAW や現像前)からやり直してください。
実際どれくらいになるか
数字は写真の中身で変わります。空や壁のように平らな面が多いと小さく、 木の葉や砂利のように細かいものが多いと大きくなります。同じ設定でも 2 倍は違うので、何枚か書き出して 確かめてください。
決めておく 4 つ
色空間は sRGB
Adobe RGB で書き出すと、対応していない環境で色がくすみます。スマホでも、SNS でも、コンビニのプリントでも sRGB が前提です。
自分の画面では鮮やかに見えているのに、お客様のスマホで色が沈んで 見える。この原因の大半がこれです。
プロファイルは埋め込む
「カラープロファイルを埋め込む」は入れたままにしてください。 外すと、受け取った側のソフトが何色として解釈するか分からなくなります。
メタデータをどこまで残すか
位置情報は外してください。自宅で撮った写真や、 子どもの通う園の近くで撮った写真に座標が入ったまま渡ると、 渡した側の責任になります。
著作権表示は入れておいてよいものです。撮影日時も、後から 「いつの写真だったか」を調べるのに使われます。
ファイル名
カメラが付けた DSC_4821.jpg のままでも動きますが、お客様のフォルダの中で他の写真と混ざります。
20261103_七五三_01.jpg のように、日付と内容を入れて 連番にしておくと、並べ替えたときに撮った順になります。
納品サービスに上げる場合
自動で縮小してくれるサービスでも、上げる前に小さくしておいたほうが速いです。 1 枚 20MB を 100 枚上げると、回線によっては 30 分かかります。 4MB なら 6 分です。
そしてお客様がダウンロードするときも同じ時間がかかります。スマホで 20MB の写真を 10 枚落とすのは、外出先では現実的ではありません。
渡し方そのものの比較は 撮影データの渡し方 に、保管の期限は 納品したデータの、消しどき に書きました。
まとめて設定を保存しておく
毎回ダイアログで選ぶと、必ずどこかで間違えます。書き出しプリセットを 2 つ作っておいてください。
- 納品用 ── 長辺 4,000px・品質 85・sRGB・位置情報なし
- SNS 用 ── 長辺 2,048px・品質 85・sRGB・位置情報なし
1 回作れば、次からは選ぶだけです。設定を間違えた 100 枚を書き出し直す時間に比べれば、 プリセットを作る 5 分は安い。



