撮影料は決まっているのに、データの単価だけ毎回悩む。 相場を聞かれても答えに困る。よくある話です。
正解はありませんが、決め方には順番があります。先に単価を決めるとだいたい失敗します。
先に決めるのは「1 件でいくら欲しいか」
単価から入ると、何枚売れるか分からないので判断できません。 逆から考えます。
- この撮影で、データ販売からいくら欲しいか
- そのために何枚買ってもらう想定か
- 割ると単価が出る
たとえば 1 件あたり 8,000 円欲しくて、15 枚くらい買われると思うなら、 単価は 530 円あたり。切りよく 500 円にする、という順です。
単価ごとの手取り
1 件で 15 枚売れたときの、手数料を引いたあとの金額です。 お試しプラン(手数料 10%、決済手数料を含む)で計算しています。
| 単価 | 15 枚の売上 | 手数料 | 手取り |
|---|---|---|---|
| 300 円 | 4,500 円 | 450 円 | 4,050 円 |
| 500 円 | 7,500 円 | 750 円 | 6,750 円 |
| 800 円 | 12,000 円 | 1,200 円 | 10,800 円 |
| 1,000 円 | 15,000 円 | 1,500 円 | 13,500 円 |
当たり前に見えますが、ここで見てほしいのは「単価を上げると、同じ枚数なら手取りがそのまま増える」ことです。問題は、上げると枚数が減ることです。
高くすると何が起きるか
1,000 円を超えると「選ぶ」から「絞る」に変わる
経験的に、1 枚 1,000 円を超えたあたりから、お客様の行動が変わります。 それまでは「いいと思ったものを選ぶ」のが、「予算内に収まるよう削る」に変わる。
削る作業は楽しくありません。 納品の体験としては、ここが一番の分かれ目だと思います。
安すぎても売れるとは限らない
300 円にすれば倍売れるかというと、そうでもありません。 「全部で何円になるか」を先に見る人が多いので、 単価が安くても総額が同じなら、買う枚数も同じになりがちです。
枚数割引をどう置くか
単価だけで売ると、「10 枚欲しいけど、5,000 円は高い」で止まります。まとめ買いの価格を置くと、この壁を越えやすくなります。
| 価格 | 1 枚あたり | |
|---|---|---|
| 1 枚 | 500 円 | 500 円 |
| 10 枚パック | 4,000 円 | 400 円 |
| 全データ | 15,000 円 | (150 枚なら 100 円) |
全データの価格は、単価 × 枚数より大幅に安くするのが 普通です。150 枚 × 500 円 = 75,000 円を払う人はいません。 「結局ぜんぶ欲しい」という人に、諦めずに済む出口を作る価格です。
目安として、全データは撮影料と同じか、少し安いくらいに置くと収まりがいいと 思います。撮影料 30,000 円なら全データ 25,000 円、というように。
撮影料に何枚か含める場合
「10 枚まで撮影料に込み、それ以上は 1 枚 500 円」という形も取れます。 こうすると、
- お客様は必ず 10 枚は受け取れるので、損した感じがしない
- 追加は「欲しい人だけ」なので、売り込みにならない
- こちらは撮影料で最低限を確保できる
込み枚数の範囲内なら代金は発生しないので、手数料もかかりません。
決めたら、しばらく変えない
値段をよく変えると、リピーターに気づかれます。 「前は 300 円だったのに」と言われたときに説明できるかどうかで、 変えるべきか判断してください。
上げるなら、納品方法や 内容を変えるタイミングに合わせるのが自然です。
手数料の数字は、写真の納品・販売サービス Utsurie(うつりえ) のお試しプラン(10%・決済手数料込み)で計算しています。 他のサービスを使う場合は、決済手数料とサービス手数料を足した 合計で計算し直してください。