2026年9月29日

写真 1 枚の値段をどう決めるか

1 枚 300 円と 1,000 円で、実際に手元に残る額はどれだけ違うのか。枚数割引、全データ価格、手数料を引いたあとの数字から考えます。

撮影料は決まっているのに、データの単価だけ毎回悩む。 相場を聞かれても答えに困る。よくある話です。

正解はありませんが、決め方には順番があります。先に単価を決めるとだいたい失敗します。

先に決めるのは「1 件でいくら欲しいか」

単価から入ると、何枚売れるか分からないので判断できません。 逆から考えます。

  • この撮影で、データ販売からいくら欲しいか
  • そのために何枚買ってもらう想定か
  • 割ると単価が出る
1この撮影でいくら欲しいか(例:8,000 円)2何枚買われそうか(例:15 枚)3割って単価。530 円 → 切りよく 500 円

たとえば 1 件あたり 8,000 円欲しくて、15 枚くらい買われると思うなら、 単価は 530 円あたり。切りよく 500 円にする、という順です。

単価ごとの手取り

1 件で 15 枚売れたときの、手数料を引いたあとの金額です。 お試しプラン(手数料 10%、決済手数料を含む)で計算しています。

単価15 枚の売上手数料手取り
300 円4,500 円450 円4,050 円
500 円7,500 円750 円6,750 円
800 円12,000 円1,200 円10,800 円
1,000 円15,000 円1,500 円13,500 円
1 枚 300 円4,050 円1 枚 500 円6,750 円1 枚 800 円10,800 円1 枚 1,000 円13,500 円
15 枚売れたとき。お試しプラン(手数料 10%・決済手数料込み)で計算。

当たり前に見えますが、ここで見てほしいのは「単価を上げると、同じ枚数なら手取りがそのまま増える」ことです。問題は、上げると枚数が減ることです。

高くすると何が起きるか

1,000 円を超えると「選ぶ」から「絞る」に変わる

経験的に、1 枚 1,000 円を超えたあたりから、お客様の行動が変わります。 それまでは「いいと思ったものを選ぶ」のが、「予算内に収まるよう削る」に変わる。

削る作業は楽しくありません。 納品の体験としては、ここが一番の分かれ目だと思います。

安すぎても売れるとは限らない

300 円にすれば倍売れるかというと、そうでもありません。 「全部で何円になるか」を先に見る人が多いので、 単価が安くても総額が同じなら、買う枚数も同じになりがちです。

枚数割引をどう置くか

単価だけで売ると、「10 枚欲しいけど、5,000 円は高い」で止まります。まとめ買いの価格を置くと、この壁を越えやすくなります。

 価格1 枚あたり
1 枚500 円500 円
10 枚パック4,000 円400 円
全データ15,000 円(150 枚なら 100 円)

全データの価格は、単価 × 枚数より大幅に安くするのが 普通です。150 枚 × 500 円 = 75,000 円を払う人はいません。 「結局ぜんぶ欲しい」という人に、諦めずに済む出口を作る価格です。

目安として、全データは撮影料と同じか、少し安いくらいに置くと収まりがいいと 思います。撮影料 30,000 円なら全データ 25,000 円、というように。

撮影料に何枚か含める場合

「10 枚まで撮影料に込み、それ以上は 1 枚 500 円」という形も取れます。 こうすると、

  • お客様は必ず 10 枚は受け取れるので、損した感じがしない
  • 追加は「欲しい人だけ」なので、売り込みにならない
  • こちらは撮影料で最低限を確保できる

込み枚数の範囲内なら代金は発生しないので、手数料もかかりません。

決めたら、しばらく変えない

値段をよく変えると、リピーターに気づかれます。 「前は 300 円だったのに」と言われたときに説明できるかどうかで、 変えるべきか判断してください。

上げるなら、納品方法や 内容を変えるタイミングに合わせるのが自然です。

手数料の数字は、写真の納品・販売サービス Utsurie(うつりえ) のお試しプラン(10%・決済手数料込み)で計算しています。 他のサービスを使う場合は、決済手数料とサービス手数料を足した 合計で計算し直してください。