2026年9月29日

料金をサイトに出す、出さない

「お問い合わせください」だけのページは、問い合わせを増やすのではなく減らしています。出す場合の書き方と、出さないほうがいい場合。

撮影料をサイトに載せるか、「お問い合わせください」にしておくか。

出さない理由としてよく挙がるのは、「値切られる」「安いところと比べられる」です。 気持ちは分かりますが、出さなかったことで何が起きているかは、 あまり見られていません。

出さないと、比べられないのではなく、選ばれない

写真を頼もうとしている人は、たいてい複数のサイトを開いています。そのうち 1 つだけ金額が書いていなければ、比較から外れるだけです。

「高そうだから、まず聞いてみよう」とはなりません。「分からないから、分かるほうにしよう」になります。 比較されなかったのではなく、比較の土俵に乗らなかった。

出す+予算が合う人だけが来る+金額の話を先に済ませられる+検索から直接たどり着く−安いほうと比べられる−特別対応の値付けがしにくい出さない+相手に応じて出せる+まず話を聞いてもらえる−問い合わせの前に離脱される−毎回見積もりを書くことになる−冷やかしが混ざる
どちらが正しいかではなく、どちらの面倒を引き受けるか。

出す場合の書き方

いくらからか、をはっきり書く

一番知りたいのは「最低いくら用意すればいいか」です。 ここが分かれば、あとは相談できます。

「30,000 円〜」だけでも足ります。上限は書かなくて構いません。

何が含まれるかを、同じ場所に書く

金額だけあって中身が無いと、結局問い合わせが必要になります。金額と内容は必ず並べて書いてください。

 書く内容
撮影料30,000 円(1 時間・データ 10 枚込み)
追加1 枚 500 円 / 全データ 25,000 円
出張市内無料、市外は実費
納期2 週間(繁忙期は 3 週間)

この 4 行があれば、問い合わせの前に判断できます。そして問い合わせてきた人は、金額を分かったうえで来ています。

「〜から」の使いどころ

価格に幅があるなら「〜から」で構いません。ただ、実際の平均から遠い数字を置かないこと。

「10,000 円〜」と書いて、実際はほぼ全員 40,000 円になるなら、 それは呼び込みであって料金表ではありません。会ってから増える金額ほど、信用を削るものはありません。

出さないほうがいい場合

いつでも出すべきだとは思いません。次のような場合は、 出さないほうが筋が通ります。

  • 毎回まったく違う仕事をしている(企業案件、内容が都度変わる)
  • 紹介だけで予定が埋まっていて、新規を増やす必要がない
  • 相手の予算に合わせて設計する仕事として売っている

ただしその場合も、「だいたいの目安」は書けるはずです。「案件により 10 万円〜」でも、何も無いよりはるかに親切です。

値切られるのが怖い場合

金額を出すと値切られる、というのは順序が逆だと思います。値切られるのは、金額の根拠が見えないときです。

「1 時間・データ 10 枚込み」と書いてあれば、交渉するなら 時間か枚数を動かす話になります。何も書いていないと、金額そのものを動かす話になります。

中身を書くことが、そのまま値引き交渉への答えになります。

決めたら、変えたときに気づけるようにする

料金表を出すと、変えたときに全部直す必要が出ます。サイト、SNS のプロフィール、見積もりの雛形、申し込みフォーム。

どこか 1 か所が古いまま残ると、「サイトには 30,000 円と書いてありましたが」と言われます。値上げのときに一番効きます。

置き場所を 1 か所にまとめて、他はそこへリンクするのが安全です。

価格の決め方そのものは 写真 1 枚の値段は、逆から決める に、撮影料に何枚含めるかは 全部渡す、選んでもらう に書きました。この記事は、決めた金額をどう見せるかの話です。