「手数料 10%」と書いてあっても、それが何を含んでいるのかで 手取りは変わります。ここを分けて理解しておかないと、 最初の入金で「思っていたより少ない」と感じることになります。
引かれるものは 2 種類ある
| 誰が受け取るか | 避けられるか | |
|---|---|---|
| 決済手数料 | 決済代行会社(カード会社側) | 避けられない |
| サービス手数料 | 使っている納品サービス | サービスやプラン次第 |
日本のカード決済は、だいたい 3.3〜3.6% のあたりです。 これは自分でカード決済を導入しても同じようにかかります。「手数料 0%」をうたうサービスがあっても、この分は必ず引かれます。
5,000 円売れたときの内訳
決済手数料 3.6%、サービス手数料が合計 10%(決済手数料を含む)の場合。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売上 | 5,000 円 |
| 決済手数料(3.6%) | −180 円 |
| サービス手数料(差額の 6.4%) | −320 円 |
| 手取り | 4,500 円 |
「合計で何 % 引かれるか」だけ見れば十分です。 内訳がどこへ渡るかは、引かれる側には関係がありません。 比べるときは、決済手数料を含んだ合計で揃えてください。
見落としやすいところ
返金しても決済手数料は戻らない
これが一番効きます。5,000 円の注文を全額返金すると、 お客様には 5,000 円が戻りますが、決済手数料の 180 円は戻りません。こちらの持ち出しになります。
写真データは返品しても手元に残る性質のものなので、返品条件は「不良・重複のみ」に絞っておくのが普通です。 気軽に返金を受けると、そのたびに 3.6% を失います。
入金は即日ではない
売れた瞬間に口座へ入るわけではありません。 一般に、売上が受け取り可能になるまで数日、 そこから振込のスケジュールに乗ります。
月末に売れた分が翌月に入る、というずれは普通に起きます。確定申告では「売れた日」と「入金された日」が違うので、 取引の記録は売上明細で取ってください。
料率は取引量で下がらないことがある
サービスによっては、売上がカメラマン個人の決済アカウントに直接入る 仕組みになっています。この場合、料率はあなた個人の取引量で決まります。 サービス全体の取扱高が大きくても、あなたの料率は下がりません。
代わりに、売上がサービス側を経由しないという利点が あります。サービスが止まっても、入金は続きます。どちらを取るかは 考え方次第です。
確定申告のときに要るもの
- 売上の明細(いつ・いくら売れたか)
- 手数料の明細(経費になります)
- 入金の記録(通帳と突き合わせる)
手数料は経費として計上できます。売上 5,000 円・手数料 500 円なら、売上 5,000 円と経費 500 円を それぞれ記録するのが本来の形です。手取りの 4,500 円だけを 売上として書くと、金額が合わなくなります。
月ごとの集計を CSV で出せるサービスなら、そのまま使えます。
具体的な数字は、写真の納品・販売サービス Utsurie(うつりえ) のものです(決済手数料 3.6%、お試しプランは合計 10%)。 税務の取り扱いは事業の状況によって変わりますので、 判断に迷う場合は税理士にご相談ください。