問い合わせが来た。写真は気に入ってもらえている。
ここからが本番です。頼むかどうかは、最初の返信で決まります。そして多くの場合、決め手は写真の腕ではありません。
相手は同時に 3 人へ送っている
撮影を頼む人は、たいてい何人かに同時に問い合わせています。 悪気はなく、比べないと決められないからです。
つまり最初の返信は、いつも比較される場所です。 そして比較されているのは、写真ではありません。写真はもう見た あとなので。
速さ
24 時間以内。これだけで、かなりの数が決まります。
3 日後の丁寧な返信より、翌日の短い返信のほうが強い。相手は「この人に頼んだら、当日も連絡が取れそうか」を見ています。撮影は当日の連絡が命綱なので、そこを測られています。
すぐ答えられないときこそ、すぐ返す
日程を確認しないと分からない、見積もりに時間がかかる。 そういうときは「確認して◯日までにお返事します」だけ送ってください。
中身が無くても構いません。返ってきたという事実が、 待てる理由になります。沈黙だけが、他へ流れる理由になります。
何を書くか
1. 空いているかどうかを、最初に書く
挨拶から始めて、空き状況が 5 行目に出てくる返信をよく見ます。相手が一番知りたいのはそこなので、最初に書いてください。
空いていないなら、それも最初に。早く断られるほうが、相手にとっては親切です。
2. 金額を書く
「詳しくはお会いしてから」は、ほぼ確実に失注します。会う前に予算が合うか知りたいから聞いているので、そこを先送りに されると、答えてくれた人のほうへ行きます。
条件が固まっていなくても、「この内容なら◯◯円くらいです」と概算を出してください。 幅があるなら幅のまま書けば構いません。
3. 次に何をすればいいかを書く
相手に考えさせないこと。「ご検討ください」で終わると、 検討したあとに何をすればいいのか分かりません。
- このメールに返信で日程を決める
- 申し込みフォームから送る
- 一度電話で話す
どれか 1 つを指定してください。選択肢を 3 つ出すと止まります。
4. いつまでに返事が欲しいかを書く
「◯日までにご連絡いただければ、その日程を押さえておきます」。
急かすためではなく、相手が決める理由を作るためです。 期限が無いと、決めなくていいことになり、そのまま流れます。
長く書かない
最初の返信で作品への思いを語りたくなりますが、相手はまだそこまで知りたくありません。知りたいのは、空いているか、いくらか、次に何をするか。
スマホで読まれます。スクロールなしで用が足りる長さが 目安です。思いを伝えるのは、頼むと決めたあとで十分に機会があります。
断るときこそ丁寧に
埋まっている、条件が合わない、受けられない内容。断ること自体は 問題ありません。ただ、断り方は覚えられます。
- 断ることを最初に書く(読ませてから断らない)
- 理由は短く。予定が埋まっている、で足りる
- 可能なら次を出す。別の日程、または知っているカメラマン
紹介できる人がいるなら、そこまで書いてください。断られた相手から紹介が来ることが、実際にあります。
雛形を作っておく
毎回ゼロから書いていると、忙しい時期ほど返信が遅れます。遅れるのは、いつも一番受けたい時期です。
空いている場合、埋まっている場合、条件を確認したい場合。 この 3 つの雛形があれば、埋める箇所だけ直して数分で返せます。
使い回しに見えないか心配になりますが、相手が見ているのは速さと中身で、書き下ろしかどうかは 分かりません。
料金を先に見せておくと、この返信はさらに短くて済みます。料金をサイトに出す、出さない もあわせてどうぞ。納期の答え方は 納期の決め方と、伝え方 に書きました。


