撮影が終わって、片付けながら聞かれます。「これ、いつ頃できますか」
ここで「だいたい 2 週間くらいですかね……」と濁すと、その 2 週間がずっと不安な時間になります。そして 15 日目に催促の連絡が来ます。
納期は撮影前に決まっている
その場で考えるから濁すことになります。納期は撮影日より前に決まっているべきものです。 申し込みの案内に書いておけば、聞かれる前に済みます。
実時間を測る
感覚で「3 日くらい」と思っている作業が、実際は 6 時間 × 3 日に 分かれていることがあります。一度、時計で測ってください。150 枚の選別と現像に何時間かかるのか。それが分からないと、 納期は当て推量にしかなりません。
抱えている件数を足す
1 件 6 時間でも、前に 3 件並んでいれば 24 時間ぶん先になります。納期が動くのは、作業が遅いからではなく、順番待ちがあるからです。ここを忘れると、繁忙期に必ず破綻します。
余裕を 1 週間足す
体調を崩します。子どもが熱を出します。機材が壊れます。起きないことにして組んだ予定は、起きた瞬間に全部遅れます。
早くできたぶんには、早く渡せば喜ばれるだけです。遅れる側にだけ、失うものがあります。
季節で変える
同じ「2 週間」でも、閑散期と繁忙期では意味が違います。
| 時期 | 何が起きるか |
|---|---|
| 10〜11 月 | 七五三。土日が全部埋まり、平日に作業が押し出される |
| 3〜4 月 | 卒業・入学。納期が「式に間に合うか」に直結する |
| 12 月 | 年賀状。遅れたら価値がゼロになる唯一の時期 |
繁忙期は納期を長めに出しておくのが素直です。 「この時期は 3 週間いただきます」と先に言えば、断られることは ほとんどありません。言わずに遅れるほうが、はるかに高く付きます。
年賀状だけは別扱い
12 月の納品は、期日を過ぎたら商品そのものが無意味になります。ここだけは締切を逆算して、受けられる件数に上限を設けてください。 「今年はあと 2 件までです」と断るほうが、間に合わないより ずっとましです。
伝え方
日付で言う
「2 週間ほど」ではなく「◯月◯日までにお渡しします」。 期間で言われると、相手は起算日を勘違いします。撮影日から数えるのか、 入金日から数えるのか、そこで 3 日ずれます。
途中で 1 回知らせる
納品まで何も連絡がないと、忘れられていると思われます。実際には作業しているのに、相手からは止まって見える。
「選別が終わりました。予定どおり◯日にお渡しします」の 1 通で、 催促の連絡が来なくなります。1 分で書ける保険です。
遅れそうなとき
分かった時点で言ってください。期日の前日ではなく、 「間に合わないかもしれない」と思った日に。
- いつまでなら渡せるか、新しい日付を出す
- 理由は短く。言い訳を長く書くほど、信用が減る
- 先に使いたい分があるなら、そこだけ先に渡す
一番まずいのは、期日を過ぎてから連絡することです。 遅れた事実より、待たされたまま放置されたことのほうが残ります。
納期を守れない原因は、たいてい納期の決め方
遅れが続くなら、作業が遅いのではなく約束が短すぎる可能性が高いです。
短い納期は、その場では喜ばれます。ただ、守れない約束は 1 回で信用を使い切ります。「3 週間かかりますが、必ずその日に渡す」ほうが、長い目では強い。
納品の期限まわりの設定は、写真の納品・販売サービス Utsurie(うつりえ) ではギャラリーごとに決められます。閲覧期限や削除の予告も自動で 送られるので、納品後の連絡を手で管理しなくて済みます。関連して 納品したデータの、消しどき もあわせてどうぞ。


